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STORY 30

  モロッコの風は熱く

更新日:2008年3月29日


アルセーヌ幸一メイン回。
「アルセーヌ幸一」が分からない方は、PS2ゲーム「ルパンには死を 銭型には恋を」を見てください。

【レギュラー陣】
セカンドシリーズでは5人全員登場がお約束。(総作画監督の北原氏のインタビューでも言及されています)
しかし、たまにレギュラー陣が全く登場しない回があります。
今回は、五右ェ門がお休みの回。
次元と不二子も、タイトル前の冒頭にのみ登場。
不二子のダンスお披露目シーンは素敵。不二子ちゃんは芸達者で、ダンスも上手。

【世界を股にかける大泥棒】
冒頭、世界地図がアップになる演出。
ルパン達が世界各地で活躍しているんだ、というリアリティが感じられます。
ファーストや原作のようなどこの国か分からないという設定より、実際の国を舞台にした方が現実感が増します。
セカンドでは、世界地図を使用した演出が多いですよね。
管理人として一番印象深いのは「国境は別れの顔」。
次元とモニカが愛の逃避行をしているシーンで、旧ソ連~東欧の地図が背景に映し出された演出でした。
時代を感じるとともに、古き良きヨーロッパ名画のような「国境~」の雰囲気に合っていました。

余談ですが、「ルパン三世」と いう作品にリアリティを持たせることについては、宮崎氏、大塚氏も工夫されたそうです。
その方策として、実際に存在し、制作者になじみのある武器や自動車を描くという方法が取られました。
(原作では、車種や武器も決まっていません。次元がワルサーを使用していたりします(「ウエスタン次元」))
また、宮崎氏は、食事のシーンを入れることで生活感を演出したそうです。(「アルバトロス」のすき焼きシーンな
ど)
(『キネマ旬報増刊 THEルパン三世FIlLES~増補改訂版』1998年/キネマ旬報社/大塚康生氏のインタビュー記事、押
井守氏のインタビュー記事より)

【青木悠三氏・原画】
青木悠三氏がお一人で原画を描いていらっしゃるということもあって、コミカルで可愛らしいシーンが散見される本
作。
袋に縛りこめられてやりとりするルパンと銭形や、鎖で二人が繋がれ、檻に入れられているル銭、後述する天丼ギャグのシーンなど、必見です。

【革命部隊】
女性のウィンクを餌に拉致されてしまうルパン。銭形はどうやって捕まったんでしょうか。
クーデター目的の非正規外人部隊に選ばれてしまった二人。まあ、最強な二人ですからね。
自論を滔々と述べるクーデター部隊の司令官に、
「あいにく俺は今の政府にもあんたの軍隊にも何の義理も関わりもない」とそっけなく返すルパン。
政治にもナショナリティに関しても、自由なルパンらしいセリフです。

【ルパンと銭形の共闘】
2008年現在、今や、スペシャル&劇場版、ゲーム、現代版ルパンなどでおなじみのシチュエーションです。
初めて共闘作戦が登場したのは、本作が初めてでしょうか。
機転を利かして脱出しようとするルパンに対して、銭形が融通がきかず、足手まとい気味に描かれていたのは残念ですが、
銭形にすれば、やすやすとルパンと共闘なんて出来ないだろう、と考えると納得いく演出ですね。
最近のテレスペが簡単に共闘しすぎなのかもしれません。

【アルセーヌ幸一】
ギロチンに自らかかり、狂言自殺をするルパン。
上手く司令官をギロチンにかけれたものの、とっつぁんのノリの悪さと軍隊の結束力を前に失敗します。
逃げられないように、ついに鎖で繋がれてしまうルパンと銭形。今度は絶妙のコンビネーションで檻から脱出。
アルセーヌ幸一の奮闘が始まります。
鎖でつながった二人が逃げるシーンは最高に面白いです。

【天丼ギャグ】
追っ手から隠れるために、染料の入った大きな桶に隠れる二人。
上手く追っ手をかわしたものの、ロバ泥棒が見つかり、再び桶に隠れます。
染料まみれで、目だけパチクリしているルパン&銭形が最高に可愛らしい。このシーンを携帯公式の毎日場面写にして欲しいです。
染料を落とすため、ののしりあいながら水を掛け合う二人には最高です。

【天丼ギャグ・PART2】
次は、夫婦に変装して逃げるルパンと銭形。
なぜ、とっつぁんが女性役だったのでしょう?下まつげがあるから?
女装(?)した銭形を「いい女だ。譲ってくれ」と言われ、
ルパン「そりゃできれば譲ってあげたいけどね」…面白すぎる。
今度はなんと、追っ手である革命部隊の司令官に「いい女だ。譲ってくれ」と言われます。
ルパンが「愛してるんです。譲るなんてそんな…」と言っている時の、とっつぁんの動きに注目です!

【主役はルパン、影の主役は銭形警部】
列車で鎖を切ろうとするルパンと銭形。銭形が線路の内側(列車の下)でした。
どっちが内側(危険な側)ってどうやって決めたんでしょう?
危険な方を買って出たのが、銭形だったりすると嬉しいですね。その辺のやりとりも描いて欲しかったです。
そして、列車に飛び乗ろうとするものの、上手く捕まれなかった銭形。
銭形「ルパン、俺は駄目だ。俺をおいていってくれ」
転落した銭形は、クーデター部隊に捕まります。
ルパンの居場所を聞かれてもシラを切るとっつぁん。
もちろん、ルパンは銭形を見捨てたりはしません。
乗っていた列車を分節させ、石油タンクを爆破させ、革命部隊を撃退します。

【最後はやっぱり「あばよの男」】
「あばよの男」の意味が分からない方は「最後の差し入れはカップラーメン」をご視聴ください。こちらも傑作です。
夕日を背におっかけっこをするルパンと銭形警部。
いつもの二人にほっとします。

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