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SPECIAL 19

  霧のエリューシヴ

更新日:2008年3月2日


・ストーリー
散漫な印象。何が言いたかったのか、テーマはなんなのかわからない。
いろんなことを詰め込みすぎて失敗している。
作品づくりの基本は、テーマ(何を描くか)を決めて掘り下げることだと思うのですが、これは…。
いろんなことが詰め込まれていても、描き方しだいで面白くなるかなと思うんですが、それにも失敗している。
タイムパラドックスネタを使った作品なら、
本作よりもYル最終話「不滅のお宝を奪取せよ」の方がだんぜんおもしろいです。
というか、本作のつまらなさは、それ以前の問題な気がします。
「いつもと違う」がウリだそうですが、いつもと違っていても面白くないと意味がないと思います。
ル次五が、三人そろって仲間として行動しているのは良かった。その割りに、あまり一緒にいないんですけど。
というか、三人の出番が少ない。
他の人達の物語に三人がゲスト出演してました、というイメージ。
魔毛は良かった。魔毛のためのテレスペです、コレは。

・作画
「いつもと違う」のはココなのかしら?
テレコム製作ということで、セカンドリスペクトながら、かわいらしいキャラデザ。
もうすこし、シャキシャキ動いてくれれば、アクションシーンも見ごたえがあったのではないでしょうか。

・アクション
もうすこし派手にしてほしかった。
『カリオストロ』のルパンと次元のプロレスをオマージュするなら、「ルパン&次元走り」が見たかった。
セカンド「アルバトロス」でもやっていた、宮崎ルパン名物のあの走りですよ。

・世界観
「いつもと違う」のはココなのかしら?
「宮崎駿の世界+夏休みドラえもん映画」のような健やかな世界観は、従来の『ルパン』にはないもの。
もったいつけて格好つけている世界観よりも、こんな世界観も悪くないと思います。

・OP&ED
もっさり。OPはルパンの華なのに。
ラスト、OPがループする演出はおもしろいと思いました。

・ゲスト
魔毛。よかった。一番良かった。ルパンよりも次元よりも五右ェ門よりも良かった。それがいいことなのか分からないけど。
お不三。声優さん、他の方いなかったんですか?ちょっとコレはひどい。下手すぎて聞いてられなかった。
「復讐なんてやめときな」というセリフもかっこいいっていうより、陳腐にひびいてしまうのはなんでなんだろう。(下手だから?)
その他。人多すぎ。お姫さんは、敵の王様のボーイと両思いなのかと思っていました。違うの?

・ルパン
ロリコンではなかった。
ゲストヒロイン・お不三とのからみも、不二子への愛が前提にあるものとしてみれば、好感が持てます。

・次元
基本的にあまり出番がない。
次元がトランクス履いている!次元はブリーフ派だと思っていた。いや、テレコム製作ならモモヒキだろう、ここは。
自作で銃弾を作っているシーンは好き。でも、薬莢と火薬はどこで手に入れたの?
ルパンも次元も、タバコがないのも辛かったろうなあ。
CMのナレーションは、「次元大介が話している」のではなく、「小林清志氏のナレーション」という理解でいいんですよね?

・五右ェ門
中途半端な扱い。女に騙されていなかった。
お姫さんとのほのかな恋愛を描いていたらしいけど、そうは見えなかった…。ナイトきどりで守っているだけかと。
ゴエだけでなく、テレスペにおけるル次五のナイトきどりはあまり好きではないです。もういいよ、その設定って思う。
銃がない世界で、銃の威力に傾倒する人々のなかで、その銃さえも剣で斬るゴエ、というのは、最大の見せ場になっただろうに不完全燃焼。
ライフスタイルは、500年前の時代に居ても、普段とあまり違和感を感じずに過ごせたのではないかな?

・不二子
出番ほとんどなし。銭形警部みたいな扱いを受けるくらいなら、これくらい出番が無くて良かったと思います。

・銭形
「ヘミングウェイ」の悪夢再び…。
しかも自分が500年前の時代に来ていることを頭から受け入れない、ボケっぷり。
銭形警部は、もっと状況把握ができる方だと思っていたんですが。
ルパンを追っているうちに元の時代に戻れましたっていうのも、なんだかなあ。
「40周年ブック」の監督のインタビューを見る限り、このとっつぁんの扱いはわざとみたいだし。がっかりです。
ルパン達も、元の時代に戻る時にとっつぁんのこと考えてやって欲しい。置いて行くつもりだったの?

・ル次五の仲間度
最初から三人が仲間として行動しているのは、良かったです。
でも、三人の出番自体が少ない…。
ゲストキャラよりもメインの5人をじっくり描いてほしいと思います。

・総合
作品自体は散漫な印象。結局全てが中途半端。
健やかな世界観と、魔毛のキャラ立ちが良かった。

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