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STORY 65

  ルパンの敵はルパン

更新日:2008年4月2日


「ルパンとルパン(の姿をした敵)の対決」という話は、絵 になるということもあってか、使用されやすいモチーフです。
セカンドでは「ルパンを殺したルパン」、近作では「Green vs Red」などが挙げられます。

【ルパンのナレーション】
ルパンのナレーションから始まる冒頭は珍しいですね。
「事件とは」この「は」を「ha」と発音しているのです。ルパン=山田さんらしい、茶目っ気です。

【ココダット王国のヤスミン姫】
ココダット王国。名物はカレー。オリエンタルな建物や衣装が特徴です。かなり貧しい国みたいです。
ヤスミン姫。ジャスミン姫@アラジンがモデルなのでしょうか?
そんなヤスミン姫が、20歳の誕生日に白昼堂々と浚われてしまいました。

【ICPOに大泥棒の紹介依頼】
「世界一の大泥棒を雇って、姫をとりかえす」…いい作戦だと思います。
大泥棒を紹介しろと、ICPOに依頼します。この話の展開が、すっとぼけていていいですね。
話は早いんでしょうが、そりゃ、銭形警部が怒るのも無理もないです。

ルパンがこの仕事を引き受けた理由は、以下の3点。(フェイクでしたけど)
①俺はボクシングに向いていない…うん、ルパンは肉弾戦よりは知恵を使った駆け引きが得意ですよね。
②とっつぁんの紹介だったから…結局、銭形警部は紹介したんですね。
③報酬が良かったから…ルパンは事前に聞いていたのかしら?

「健全な精神は健全な肉体に宿る」ルパンがそんなことをいうとは意外でした。「健全」ってルパンからは遠い言葉
の一つだと思っていましたので。
もしかして、コレもフェイクなんでしょうか?

【いざゆかん、ココダット王国へ】
ルパン「俺は、仲間と不二子を伴って」って、不二子は仲間じゃないの?恋人なの?
五右ェ門だけトランクを持っていません。芸が細かいなあ。
そんなゴエでも、専用機の小ささ・ボロさは気になったようですね。ココダット王国の財政の苦しさが伺えます。

【報酬はカレー食べ放題】
「自負してる」と大臣は言うけれど、「ヤバイ」とは分かっているご様子。汗をかいています。
不二子は帰っちゃった…。「減量中」だとのことです。「ダイエット」という言葉は当時はまだ普及していなかった
のでしょうか?
「ダイエット」とは、英語ではそもそも「食事」という意味で、転じて「食事療法」、
さらに転じて痩身関係は、ウ
ォーキングもビリー・ザ・ブートキャンプも全部「ダイエット」に なったんですよね。
次元と五右ェ門に意志確認をするルパン。二人の応じ方も押し付けがましくなくていいです。
次元「俺はチキンカレーがいい」
ゴエ「見てのとおり、拙者には減量の必要はない」

【セカンド・ルパン】
ヤスミン姫がタコ(?)に衣服を破かれるシーンで映写機のコードを抜くルパンは、管理人イチオシのシーンです。
「ゴールドバタフライの復讐」で、敵地にも関わらず、蝶を虐殺するマニアックを許せずに正体を表したり、
「時を駆ける少女」で、イアンヌの最期を看取るとき、何も言えず立ち尽くすだけだったり、
セカンドルパンの青さというか、優しさというべきなのか、人間味のあるところというか…。
言葉足らずで情けないですが、こういうルパンが大好きです。

【ルパンは神を信じるか?】
ルパン「神にそなえるカレー食ったんだぜ。神のご加護があるさ」
神をおちょくっているのか分からないセリフを言うということは、ルパンは無神論者なのでしょうか?
それとも、フランス人のおじいさんの影響ゆえに、キリスト教信者なのでしょうか?(フランス人はカトリック
が多いです)
全シリーズを通して観ると、無神論者かなと思わせるシーンやエピソードが多いように思われます。
ルパンは合理主義で、迷信や幽霊の類は一切信じません。(ツタンカーメンに取り付かれちゃったけど)
オカルト担当で霊的なものに対して勘が鋭く、知識も豊富な五右ェ門とは、対比的に描かれています。
ルパン自身が神に近い(byマモー)そうですしね。

【メタなセリフ】
次元「とっつぁん、毎週毎週ごくろうなこったな」
『ルパン』おなじみのメタセリフ。

【コンピューター要塞】
難攻不落に見えたコンピューター要塞。しかし、鏡を利用したルパンの作戦であっさり突破します。
要塞の中は矢印が描いてある新設設計。落とし穴にまで矢印。
ベタなトラップと、なぜかジャスミン姫ロボが三人を襲います。
足を挟まれたゴエ。助けるルパンと次元。ゴエが二人に助けられるシーンは新鮮です。
次元「俺の手がない」ローマの休日?珍しくルパンが突っ込み、次元がボケます。これも珍しい。

【Lupin vs Lupin~Red vs Red】
犯罪シンジケートスコーピオンのコミッショナー、ミスターX。
1st、2ndの第一話に登場する敵なのに、随分とあっさりした最期でした。
ルパン対ルパンという派手な戦闘シーンを演じられたので、花道は飾れたのかもしれません。
ミスターX「おまえをおまえ自身に殺させる」…カッコいいセリフなんですが、あまり緊迫感がないのはなぜ?
本作は「ルパン対ルパン」というモチーフをあまり上手く生かせていなかったかな、とは思います。

次元とゴエが駆けつけます。次元いわく、本 物とニセモノの見分け方は一つ。
次元「本物のルパンなら、せめてお前の手でなんてもったいつけたことは言わない。恥も外聞もなく泣き叫ぶさ。た
すけてくれってな」
ルパン「そこまで言う?」
かっこよくもなんともない、どちらかと言えばルパンの情けない部分を確認する見分け方です。
でも、次元とルパンの友情を感じることが出来る演出です。
管理人も、そんな情けない部分もあるルパンがますます好きになってしまいました。
最後にミスターXのマネをするルパン。このあたりの演出も、ニヤリとさせられます。

【ルパンの騎士道】
ヤスミン姫の胸を触って、投げられるルパン。次元と五右ェ門が大笑い。ヤスミン姫、お強かったのですね。
ヤスミン姫のあられもない映像を見せないように、映写機のコードを抜いたルパンですが、ここではエッチな部分を
見せています。
拘束された女性の衣服を剥いで、しかもそれを映像にして見せ付けるという卑劣な行為は許せないけれど、
自由な女性にはエッチなことをする(お仕置きされることも前提です)。
そんなところに、ルパンの女性に対する接し方のルールが伺えます。

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