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ルパンと不二子がいい雰囲気のシーンが多い作品です。

【ナポレオン伝説】
エルメスのスカーフに隠されている、と いうナポレオン伝説。
エルメスは、ナポレオン一世ではなく、ナ ポレオン三世の馬具屋でした。
エルメスが馬具屋を開いたのは1837年、ナポレオンは1821年に死亡しています。
まあ、このあたりのいいかげんさは、セカンドシリーズでは当たり前のようにあります。

【不二子ファッション】
冒頭の不二子は、ベレー帽など、70年代末の香りがするおしゃれ。
後半、タヒチに護送された時は、白いワンピースにグリーンのチョーカーで、リゾートっぽいファッションです。
セカンドも、後期になると、不二子の服装にバリエーションが出てきますね。
前期～中期はタイトミニが多かったのに対し、フレアースカートのワンピースが増えてきたような気がします。

【殴られるルパン】
ルパン「かわいーこと、いてーこと」
この山田さんのセリフ回しがいいですねえ。

【ECC】
英会話学校ではありません。
EEC（European Economic Community　欧州共同体）のパロディです。
…時代を感じます。
その後、EECは、「economy経済」という単語が外され、1992年にEC（European Communities　欧州共同体）となり、
さらに、1993年にEU（European Union 欧州連合）に発展しました。
ちなみに、EEC本部はベルギーのブリュッセルです。ECC本部はフランスにあるみたいでしたね。

【笑い声は「いっしっし」】
ECCの前で、銭形警部が「いっしっし」との笑います。
議長はつねに「いっしっし」と笑っていましたね。楽しいお遊びです。

【不二子の写真】
ルパンが殴られているのに、不二子が笑って写真に写っています。
この写真の解釈をめぐって、ル次五のやりとりが可愛いし面白い。
五右ェ門と次元は、不二子はまた裏切るのだろうと言い、ルパンはそんな二人に怒って一人で行動します。
ゴエは事実とそこから推測できることを淡々語り、次元はおちょくるようなもの言いです。
このあたりが二人のキャラの違いが出ていて、いいですね。
小林さんと井上さんのキャラ作りの上手さもあいまっています。

【余の辞書に不可能の文字はない】
ルパンが好きなセリフです。
本作はナポレオンネタということもあり、ナポレオンの真似をして、胸に手を入れたポーズまでとります。

【銭形警部】
パイ投げ機を駆使して戦うとっつぁん。見事ルパンを逮捕します。
バカンス中でも、カップラーメン、コート、ハットは忘れません。
そして、コートの下は海パン、ビーサンというスタイル…。

【愛の巣】
ルパンと不二子は、同じ牢屋に投獄されます。
一つの毛布にくるまって、いい雰囲気だったりします。
（でも、これも不二子の作戦のうちだったのかな？）

【次元と五右ェ門】
ちゃんとタヒチの秘密研究所まで、次五は助けに来ます。どんだけ頼りになるんだ、この相棒達は。
研究所に忍び込んだ次元は、不二子の裏切りを知ります。
「あの、悪女め」この言い方が本当に憎らしそう。

【危機一髪！】
砲身の中に閉じ込められたルパンと不二子。
もうこれまで、というシーンで、不二子がルパンに抱きついて
「一緒よ、しっかり抱いて。離しちゃいや」と叫びます。
不二子のルパンへの愛が、極限状態になって表れたのでしょうか？
そこに助けにくるのは、斬鉄剣の使い手・五右ェ門「タヒチはやはり日差しが強いな」
…なんのこっちゃ？
五右ェ門、あまり人の話を聞かないんですよねえ。

【お仕置き】
不二子へのお仕置きは、ゴエが服を斬って水着姿にするもの。これまたお約束です。
最近のテレスペでは、このお仕置きはしなくなりましたよね？なんでなんだろう？

【エコノミックアニマル】
議長「うさぎ小屋のエコノミックアニマルに勝てる」
これも時代を感じる言葉ですねえ。
1980年、日本は高度経済成長期のただ中にいました。
1985年にプラザ合意。バブル経済が発生。
そして1990年代は失われた十年とも言われ…。
今の子ども達は、日本人がエコノミックアニマルと言われていたことを、知っているんでしょうか？

【ビキニ環礁】
ビキニ環礁とは、1 946年～1958年にアメリカによる核実験が頻繁におこなわれた場所です。
本作は、本当に世界史の知識があるとないとでは楽しみ方が違ってくると思います。
本作に限らず、ルパンはセカンド以降、世界情勢や史実を微妙にコネタにしてきますよね。
もちろん、そんな知識がなくても充分に楽しめる作品です。
それが、エンターテイメント作品としての「ルパン三世」のすばらしいところです。