・初期作品でイチオシの作品です。
本作の目玉は、ル次五が歌う「ハッピーバースデー不二子ちゃん」

・「ピンクパンサー」のパロディ。
クルーゾー警部はコナイゾー警部に。
2006年に「ピンクパンサー」がリメイクされました。管理人は未視聴です。
「ピンクパンサー」もテーマソングが有名です。作品を観たことがなくても、テーマソングを聴いたことはあるという方は多いのでは？

・次元「テレビ初登場ではしゃいでやがる」
またしてもメタなセリフ。

・ルパンの変装、ハンチングに眼鏡。
お似合い。ルパンって眼鏡が似合いますよね。ファーストでも何回か、かけてたような。

・アジトで乾杯するルパン・次元・五右ェ門
ゴエが洋酒を飲んでいる。乾杯する三人って好きなシーンです。

・浮かれるルパンをたしなめるゴエ
ゴエはこうやってルパンをたしなめたり、言い争っているル次を「そんなことより」といって軌道修正させたり（「可愛い女には毒がある」）するんだよなあ。
目的がはっきりした考え方をするタイプなんだと、管理人は思っています。脱線しないタイプというか。
ちょっと背伸び感があるのも五右ェ門の良さです。ファミリー最年少ですし。
このころのゴエ（井上氏）は、声が甘くて、一生懸命大人ぶろうとしている感じが出ていて、いいですね。

・ハゲイトーの扱いがひどい。
民族的偏見に満ちた描写。これは再放送できません。

・ダンロの「考えない人」
2008年の感覚で言うと、ダンテの「考える人」より奥が深いような気がしないでもない。
「我思う、ゆえに我有り」というデカルト的近代的自我を超克することが、脱近代的自我の目的の一つであるならば、
「考えない人」というのは、ポストモダンな在り方を示しているのではないだろうか。
「考えない」ということは、近代人にとっては難解なことであるのだから。

・ヌーディスト島が登場する回。
後に「激写　これが不二子だ」でも登場。同じ島かは分かりませんが。
1970年代後半は、ヌーディストが流行ったんでしょうか。

・ゴエの一人称が「私」。ヌードになることを拒否します。

・次元。ヌードになることを拒否するものの、あ っさりのせられます。
帽子は脱がなくてもいいの？

・プールに落ちたブラックパンサーを探索するル次五。
五右ェ門は着物を着たまま。こういう泥臭い作業にはあまり参加しないですよね。
このあたりが末っ子と呼ばれる所以なのか。

・不二子の誕生日
不二子の誕生日ネタは、セカンドだけで「不二子　男はつらいぜ」「不二子危機一髪救出作戦」があります。
どの誕生日も、ルパンとしては幸せとは言えない展開でした…。
「フジ危機」といい本作といい、ルパンは不二子のお誕生日は手作りでお祝いしてあげるんですね。
本作では、次元と五右ェ門も参加しています。しかも「ハッピーバースデー不二子ちゃん」と、歌を一緒に歌うほど！

ところで、ルパン達は、手作りパーティを、お金大好き・不二子ちゃんが喜ぶと思っているんでしょうか。
管理人個人としては、ルパンの真心（by次元）を不二子には喜んで欲しいのですが、ちょっと難しいかも…と思ってしまいます。
案の定、ブラックパンサーをプレゼントしてくれたコナイゾー警部との約束を優先してしまったし。
ひょっとすると、ル次五は、自分達が手作りパーティーをして欲しいのかもしれません。
だから、大切な存在である不二子の誕生日を祝うのに、手作りパーティーをセッティングしたのかもしれません。
金目の物や貴重なものなんて、ルパン達にしてみればいつでも盗めますからね。
それよりも、仲間が手作りパーティーをしてくれる方がよっぽど嬉しいのかもしれません。

三人とも、孤独な少年時代だった可能性が高いですし。
次元のスラム育ち設定（「インベーダー金庫は開いたか」）、
ゴエの「タイムマシンがあれば、自分が生まれる前の母親に会って「俺を生まないでくれ」と言いたい」というエピソード（「原作最終話」）
ルパンに至っては、自分の誕生日を知らないという設定までもありますから（「原作最終話」）
（↑が一回きり設定という可能性も十分にあるんですが、裏稼業の三人が「幸せニューファミリーの坊や」だったとも思いにくい）

ル次五の誕生日ネタが無いんです。全シリーズ中皆無！
セカンドシリーズで、見たかったなあ。ルパンや次元、五右ェ門のお誕生日ネタ。銭形警部の誕生日ネタも見たい。
誕生日の無いルパンは、適当に誕生日を一味で決めちゃえばいいんですよ。初めて盗みに入った日とかにしちゃえばいい。
男ばっかりでむさくるしくお祝いするのか、それとも、こんな日には不二子も手料理をふるまってくれるのでしょうか。