[STORY] 136
 ゴールドバタフライの復讐

更新日:2008年3月9日

放映日:80年5月19日
脚本:四十物光男
絵コンテ:山田勝久
演出:三家本泰美
作画監督:北原健雄、児玉兼嗣

【銀行強盗のはしご】
ルパン、次元、五右ェ門が銀行強盗、不二子は運転手。
次元が楽しそう。

【ゴエ「これは無粋なことをした」】
銀行強盗の帰りに、カップルに遭遇して。ゴエってこういうことも言える人なんですね。

【ゴエ「10フランを粗末にするものは10フランに泣く」】
五右ェ門の言うとおりになっちまったなあ(by次元)
というか、みなさん、10フランも持っていないんですか…。
カードって言う時代ではないし、意外と貧乏なんですか。
小切手なのかなあ。不二子が「クリスマスは女神の手に」で小切手、切ってたっけ。
あ、そうか。お金は無くなれば盗めばいいから、手持ちは無くてもいいんだ!

【みんなのお財布】
ルパンは財布を持たないの?ポケットを探っていました。
次元は黒の二つ折り。男性用の財布としては一番オーソドックス。
ゴエは袋状になったやつ。時代劇とかで見るアレです。
不二子はピンクのがま口。これは意外。もっとゴージャスな感じで長財布派だと思っていた。可愛い派なんですね。

【盗んだ9990フランを銭形に返すルパン】
このシーン好きです。
ルパンって、ただお金が欲しいんじゃないんだっていうのがよく分かる。
次元&五右ェ門もいらないのね。この二人もルパンが泥棒だから泥棒やっているようなもんだしな。
未練があるのは不二子だけ。
みんなに同調していいこちゃんぶらずに、欲しいものを「欲しい」って言える不二子が、管理人は大好きです。

【あっさりマニアック側にいる不二子】
これまたお約束な展開。そんで逆に利用されて切り捨てられてしまうのもお約束なのか…。
そこで、いいタイミングで助けに来るルパン
ここでのルパン&不二子のやりとりが微笑ましい。
ここまでくるとプレイの領域になっていると思う。

【マニアックの私設軍隊に潜入している銭形警部】
どうやって潜入したんだ!?やっぱりとっつぁんは只者ではない。

【そ知らぬ顔で、私設軍隊と入れ替わるル次五】
この入れ替わり場面がおかしいんです。
しっかし、次元は軍服が似合いすぎる。

【蝶にも優しいルパン】
蝶が大量に焼き殺されるのを見て、次元が止めるのも聞かず、敵中で正体を表すルパンがいい。
人を殺さないだけでなく、動植物にも優しい。
そんなルパンの気持ちが通じたのか、多勢に無勢のルパンたちの援護を、蝶がしてくれたんですね。
テレスペ「天使の策略」では、毒入りスポンジを熱帯魚の水槽に入れたりしてたけど、
ルパンは動物の命をそんな風に扱わないですよ、と「天使」スタッフに言いたい。
スタッフ的にはかっこいい演出のつもりだったんだろうなあ。
あ、これはセカンドの感想なので、テレスペ「天使」感想はまた後ほど。

【袴がないと剣ふれないの、五右ェ門?】
なんで、袴もワンセットにして、不二子は手渡したんだろう。
「五右ェ門と袴と斬鉄剣と」っていう作品が作られなくてよかったと思う。

【蝶の橋】
作品的最大の見せ場。
蝶で出来た橋が崩れ落ちて、蝶の復讐が終わる。

【自然を愛するルパン】
いいことを言って、金鉱を諦めて帰ろうとするルパン。
そんなルパンを平手打ちして、「私はほしいの!」と主張する不二子は、本当に自分に正直。
でも、こんな描かれ方をするから、
「セカンドの不二子は、ルパンに頼ってばっかりで強欲で好きじゃない」という方も出てきちゃうんだろうなあ。

【底なし沼に落ちた不二子をためらいもなく助けるルパン】
不二子の強欲っぷりは、この際置いといて。
ルパンの愛はすごい。そんで、そんな二人をタイミングよく助ける次元&五右ェ門もすごい。
そこに投げ手錠で捕まえてついて来るとっつぁんは、もっとすごい。

【自然破壊と開発と】
豊かな自然を破壊して、金鉱を手に入れようとする大富豪・マニアック。
本作は、当時の社会批判も盛り込まれています。
1980年という時代。
自然環境の保護と発展途上国の資源開発の両立可能性と、
途上国の資源を自国の利益に還元する先進国及び企業への批判が表面化した時代だったのでしょうか。
宮崎駿氏による最終回「さらば愛しきルパン」(1980年10月6日放映) は、軍事産業・資本主義批判の作品でもあります。

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