[STORY] 131
 二人五右ェ門斬鉄剣の謎

更新日:2008年3月5日

放映日:80年4月14日
脚本:荒木芳久
絵コンテ:御厨恭輔
演出:御厨恭輔
作画監督:北原健雄

・五右ェ門メイン回。…のはずなんだけど、意外とゴエは活躍せず。斬鉄剣メイン回?

・斬鉄剣の由来が出てくるお話です。
『ルパン』は一回きり設定であることがデフォルトだけど、この設定はあまりファンの間では否定的に捉えられていないようですね。
次元の帽子ネタ(「次元と帽子と拳銃と」)、斬鉄剣はこんにゃくが斬れないネタ(「空飛ぶ斬鉄剣」)あたりは、かなりの顰蹙を買ったようですが…。

・斬鉄剣が雄刀であることが判明。
ルパンのワルサーは「恋人」次元のマグナムは「女房」「じゃじゃ馬」で、女性なんですが、ゴエの斬鉄剣は男性なのか。
愛用の武器の性差が、西洋的(アメリカ的?)ハードボイルドと、日本的武士道の違いなんだろう。

・「五右ェ門による連続強盗殺人事件」のニュースをアジトで見る一味。このシーンが好き。
次元「いやあ、俺にはどうしても信じられねえな」
次元ってゴエのことは信頼しているよなあ。ルパンのことはすぐに疑うのに。
ルパンも不二子も、ゴエがやったことだとは思ってなくて、からかっているだけって感じなのが微笑ましい。
ルパンが銭型を殺したと報道された時は、ゴエも不二子もルパンを疑ったよね…(「父っつぁんのいない日」)。
普段の行いの違い?

ルパン「罪の無い守衛を殺しちまったっていうのが気にいらねえんだよな」ルパンは殺生を好まない大泥棒。
ゴエ「人を斬ればくもりが残る。見てくれ。」
そうか、斬鉄剣は、その名のとおり、「鉄を斬る剣」なんだ。
だから、人を斬るためのものではなくて、鉄を斬るためのものなんだ。
そう考えると、殺し屋よりは泥棒向けの剣なんだなあ。もしくは戦争屋向け。

不二子「仲良く4人で分けることにしたの?」
ゴエ「疑うのは勝手だが、拙者、おぬしと違って仲間を裏切るような真似はせん」
「おぬしと違って」って言うところがいい。
そう、ゴエは仲間を裏切るようなやつじゃありません。ついでに、ルパンと次元も裏切るようなやつではありません。
不二子はこの時点で、仁駄衛門と組んでいたのかな?謎。

次元「五右衛門、真相は俺たちにまかせろよ」
ルパン「ホントホント、外はとっつぁんが血眼だぜ、きっと」
持つべきものは、仲間です。困ったときに助けてくれるのが、本当の仲間。

・自分一人で解決しようとして、結局、仁駄衛門の術中にはまるゴエ。
ルパン&次元のコンビネーションで事なきを得ます。だから、下手な単独行動はよくないってば。

・仁駄衛門のアジトでトラップにひっかかる3人。
落とし穴での、五次ルの三段つなぎが可愛い。『ルパン三世』名物ですよね、コレは。

・添い寝式は8時間。
初代石川五右衛門の時代(桃山時代)からある言い伝えなのに、時間単位がなぜ60進法なんだろう。
仁駄衛門が計算しなおしたのかな(つっこんじゃ駄目?)

・仁駄衛門、こんな大事なときに寝るなんて、緊張感が無さすぎる。変な妄想している場合じゃないだろう。

・ルパンのアイデアと次元の銃で、勝利!ゴエの見せ場は?

・ラストの仁駄衛門の死を見た四人が、衝撃を受けている様子が、少し意外。
裏稼業が長いんだから、人の悲惨な死に際なんて、見慣れていると思っていました。
でも、そんな彼らも人間味を感じさせて悪くないと思います。
ル次五が、不二子に「見るな」と言って、残酷な死に際を見させないようにしなかったのは、不二子もやはりプロだからなんでしょうね。
そういうところで、不二子は対等に扱われているな、と思います。
(「射殺命令」で、ビューティーの死を見て気絶していたけれど、死を目撃したからこそ、気絶したんでしょうしね。)

・雌刀が硫酸の中に消えてしまったことで、300年後の何代目かの石川五右ェ門&斬鉄剣の心配をする声が多いようです。
その件に関しては、ゴエ「斬鉄剣は二つといらん」(テレスペ「ファーストコンタクト」)ということなんでしょう。

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