[STORY] 7
 大追跡!ちびっこ探偵団

更新日:2008年3月22日

放映日:84年12月18日
監督:御厨恭輔
脚本:荒木芳久
絵コンテ:奥田誠治
演出:奥田誠治
作画監督:山内昇寿郎

ベーカー・ストリート・イレギュラーズをモチーフ?
河を舞台に、船を使って犯人がお宝を持って逃げた犯人を追いかける、というネタは「四つの署名」を思わせます。
ちびっこ達が本当にかわいい。

【まんまと黄金の天使像を盗み出す教授】
モリアーティ教授って、対レストレードには勝てるんですよね。
ホームズには勝てないだけで。

【レストレード警部の決死の大追跡】
警官隊をピラミッドにして登るし、気球に捕まるしで、大活躍。
教授に綱を切られて河にボチャン、がお約束。
レストレード警部って銭形警部をモデルにしてると思う。
教授が、綱を切ってしまうのは、悪党ポジだからですね。
「ルパン三世」でルパンが銭形警部が捕まっている綱を切ってしまうことはないでしょう。
だってルパンは、「不殺の人」だし、「主人公」だしね。

【ホームズ「重なって失礼」】
落とし穴に落ちて、ワトソンに。この言い方がたまりません。
アニメ・ホームズは常に丁寧語なのがいいですねえ。

【船にもモリアーティの旗印】
やっぱり、教授はルパンなのか…。このモリアーティマーク可愛いなあ。

【船が飛んだ!!】
作品的最大の見せ場。このシーンはOPのラストにも使われています。
大好きなシーンです。

【おじさん】
ホームズは「おじさん」なのか。
何歳くらいの設定なんだろう。
原作ではベーカー街でワトソンと共同下宿生活に入ったのが27歳、と推測されていますが・・・。
アニメのホームズは若いイメージがありますね。
管理人的には、20台後半〜30代前半くらいに思っています。

【子どもに優しいホームズ】
誤解されても怒りもせずに、穏やかなホームズ。
しかもプロト・ベンツを分解されたあげく、エンジンまでプレゼントしてしまう。
まだローンがあったんじゃなかたっけ?
「ミセス・ハドソン人質事件」で、請求書が来てたような気が。
アニメのホームズは、子どもに優しいイメージがありますね。
ポリィやマーサ、マイケルなど、子どものゲストが多いし。
これは、子ども向けに「ホームズ」が受け入れやすいように、キャラ造形されたためかも知れませんね。
原作でも、ベーカー・ストリート・イレギュラーズを組織したり、子どもに好かれるというか慕われるイメージはあります。
ホームズは、子どもを子ども扱いするんじゃなくて、対等に接するところがいいんですよね。


【参考資料】
「四つの署名」サー・アーサー・コナン・ドイル/延原謙訳/新潮文庫
「SHERLOCK HOLMES THE COMPLETE ILLUSTRATED NOVELS」Sir Arthur Conan Doyle/Chancellor Press(多分絶版)

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